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ナイフが重いということにクラウドは驚いていた。
だがこの細腕では仕方がないだろうと舌打ちをひとつ鳴らしながらクラウドは襲いくるモンスターをそのナイフ一本で片付けていった。

ナイフは重く疲労度も激しいが、体は思う以上にスムーズに動いていた。
これが実践経験のを経た差というものだろうか。
肉体的な経験はほとんどないが、戦闘の知識が多いか少ないかでは大きな違いがある。

それに、あの旅のころに比べてモンスターたちも落ち着いていた。
なんというべきか・・・むやみやたらと襲い掛かってくるものはそういない。
ニブルウルフも遠巻きにクラウドを眺め縄張りに入ってこないかどうか監視しているだけだ。

「ジェノバ、か・・・」

関係ないわけではないだろう。
殺気に当てられて凶暴になるというケースがないわけではない。
かれこれ2時間ほど歩いているが、ようやく中腹を越えたあたりだろうか。
頂上付近に目を向ければ、すべての始まりとなったあの魔鉱炉のシルエットが見える。


「確かめないと」


クラウドはさらに足を進めようと一歩を踏み出そうとした。
だがそれを引き止めるかのように緑白色の光の帯がクラウドにまとわりついた。

「ライフストリーム?」

まるでクラウドを呼ぶかのように光の帯が洞窟のほうへと流れていく。
クラウドはそれを無視することができずに帯びに導かれるまま歩き出した。




「これは・・・」

そこは洞窟全体がマテリアでできているといっても過言ではない空間だった。
不思議な光を放つ鉱石の間を縫うようにライフストリームの流れは奥へとクラウドを導いていく。

歩き続けたクラウドを迎えたのは地底湖のような空間だった。

「ライフストリームの・・・泉?」



『おかえりなさい、クラウド』

響いたのは懐かしい・・・鈴を転がすような女性の声だった。



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